うちわは基本的には暑い夏場などで涼しい風を作りだす道具として利用されますが、古くは日差しを遮るためや女性などが顔を隠すため、または祭礼などにも用いられたと言われています。それが奈良、平安時代になると朝議で天皇の顔を隠す長柄の翳(かざし)に進化し、天皇などの食事をさます道具としたり、宮中の火起こしにも使用されました。
戦国時代になると軍配うちわとして、戦時に大将などが指揮用として使用しました。(現代の大相撲で行司が使用している軍配はこれの名残りです)江戸時代になると、多色刷りの役者絵や美人画などのうちわが出回り始め、庶民の娯楽品の一つとして人気がありました。今でいうところのアイドルグッズのようなものですね。
他にもうちわは殺生を嫌う僧侶などはハエや蚊などの虫を追い払う道具として使用していたり、神事や厄払いの道具としても使用されたりしていました。
その時代その時代でさまざまな使われ方をしてきたうちわですが、現代では販売促進グッズ、ノベルティグッズとしても使用されていますよね。歴史あるものは、その歴史の長さだけ、使用方法があるのかもしれません。